おはようございます。野菜ソムリエのティポです。
昨日は日本で唯一固定種のお野菜を専門で扱っている野口種苗の
野口勲さんの講演会に行ってまいりました!
なぜ固定種なのか?
F1や遺伝子組み換えの仕組みとは?
などなどたっぷり4時間ノンストップでお話されました!
お手洗いは各自自由にということで(笑)
これまで肥料、農薬(化学、有機関係なく)の問題はわかっているつもりでしたが
F1については、あまり気にしていませんでした。
しかし衝撃の事実の連続!
キク科、マメ科以外の野菜は、アブラナ科の野菜を筆頭にほとんどが
雄性不稔という、人間で言うところの男性不妊の株を親にして交配しているのです!
なんとなくは知っていましたが、ほとんどの野菜がそうだったなんて・・・
ちなみに野生の猿やミツバチが、雄性不稔の株を避ける事もわかっています。
さらに交配が難しいキク科、マメ科は放射線照射による遺伝子異常を利用して
短いゴボウや小粒納豆が作られているんだそうです・・・
こんなに原発事故の影響を心配していても、
放射線照射されたものをとっくに口にしていたなんて。
それもこれも不揃いで傷つきやすく、流通が難しい固定種は
規格重視の日本の流通に向かず、生産者がどんどんF1に切り替えてしまったんですね。
これからはきっと遺伝子組み換えですね・・・
野口さんも生産者の方には「経済生産には向いていない」とはっきりおっしゃるそうです。
野口さんのお客さんは、リタイヤした70~80代の方か
子供に安心な野菜を食べさせたい20~30代の方がほとんどで、
家族を養うためにお金の必要な40~50代の方は
やはり経済性優先の傾向があるようです。
ただ関係者は皆固定種のほうが断然味が良い事を知っているとのこと。
食べたくてもなかなか手に入らない固定種のお野菜・・・
でも今はインターネットという便利な文明機器のお陰で探せば手に入れられますね!
講演後は固定種のお野菜を使ったお料理で懇親会がありました♪
どれも野菜がしっかりしていて、でもクセがなく、とても美味しかったです。
お料理は経堂で毎週木曜日だけ営業しているという
ありがとうございました♡